比較表
エージェントの使い方

エージェントの初回面談で聞かれること・準備すること

最終更新 2026-09-23 | 転職えらび編集部

先に3行で
  • 初回面談は選考ではないが、ここで伝えた条件と経歴をもとに求人が選ばれる。準備の差がそのまま紹介の質に出る。
  • 聞かれるのは「経歴」「転職理由」「希望条件」「時期」の4つ。希望条件は優先順位をつけて持っていく。
  • こちらからも質問する。担当者の得意分野、求人の選び方、連絡の頻度を確認しておく。

初回面談は何のためにあるか

転職エージェントの初回面談(キャリア面談、カウンセリングなど呼び方はさまざま)は、担当者が求職者の経歴と希望を把握し、紹介する求人を決めるための場です。企業の選考ではないので、ここで落とされることはありません。

ただし、面談で伝えた内容が紹介の基準になります。希望があいまいなままだと、担当者の判断で求人が選ばれ、自分の考えと合わない紹介が続く原因になります。

なお、職業紹介事業者は、求職者と最初に接触する時点までに、紹介する仕事の業務内容などの労働条件を書面やメールで明示することとされています(民間人材サービス事業者を利用する求職者の皆さまへ|厚生労働省、2026年9月時点)。面談で求人を紹介されたら、条件が文書で示されているかも見ておきます。

よく聞かれる4つのこと

聞かれること担当者が知りたいこと準備しておくもの
これまでの経歴どんな求人に推薦できるか在籍企業・部署・役割・実績の一覧
転職を考えた理由同じ不満を繰り返さない求人は何か理由を「次に求める条件」に言い換えたメモ
希望条件どこまでなら紹介の幅を広げられるか条件の優先順位(譲れない・できれば・こだわらない)
転職したい時期どのくらい急いで動くか退職の意向を伝えられる時期の目安

経歴は、職務経歴書が完成していなくても構いません。在籍した会社、担当した業務、そこで出した結果を時系列で箇条書きにしておけば十分です。整理のしかたはキャリアの棚卸しで詳しく説明しています。

転職理由は、不満をそのまま話すより「だから次はこういう条件の会社を選びたい」まで言えると、紹介がずれにくくなります。言い換え方は転職理由の整理のしかたを参照してください。

希望条件は優先順位をつけて伝える

「年収は上げたい、残業は少なく、通勤は近く、仕事内容も変えたい」と全部を同じ重さで伝えると、担当者は求人を絞れません。条件は3段階に分けて持っていきます。

  1. 譲れない条件: これを満たさない求人は紹介不要(例: 年収の下限、転居の可否)
  2. できれば満たしたい条件: 他が良ければ妥協できる(例: 在宅勤務の日数)
  3. こだわらない条件: 紹介の幅を広げてよい(例: 企業規模、業界)
例文

譲れない条件は、年収◯◯万円以上と、転居を伴わないことの2つです。在宅勤務は週1日以上あれば嬉しいですが、仕事内容が合えば出社中心でも検討します。業界にはこだわりません。

年収の現状と希望は、額面の年収(賞与込み)で伝えます。手取りや月給で話すと、担当者と前提がずれることがあります。

こちらから確認しておくこと

面談は担当者を見極める場でもあります。次の質問をしておくと、その後のやり取りがしやすくなります。

確認リスト
  • 担当者(または担当チーム)が得意とする業界・職種はどこか
  • 紹介される求人はどのように選ばれるのか
  • 連絡の手段と頻度(電話・メール・チャットのどれが基本か)
  • 応募を決めてから書類提出・面接までの流れ
  • 企業が支払う手数料に関する事項(手数料表)の確認方法

最後の手数料表は、職業紹介事業者が求職者に明示することになっている事項です(前掲リーフレット)。聞きにくければ、事業者のサイトや人材サービス総合サイトで確認できます。

面談のあとにやること

面談が終わったら、その日のうちに次の3つを済ませておきます。

  1. 面談の内容をメモする。担当者から言われた自分の強み、希望条件への反応、紹介された求人を書き残す。
  2. 伝え忘れを連絡する。話し漏れた条件や経歴があれば、メールで補足する。
  3. 紹介された求人の返事の期限を確認する。いつまでに応募するかどうかを返せばよいかをはっきりさせる。

面談で「その条件だと求人が少ない」と言われた場合は、条件のどこを緩めれば選択肢が増えるのかを具体的に聞きます。そのうえで、緩めてよいかどうかは自分で決めます。担当者の見立ては参考になりますが、優先順位を決めるのは求職者本人です。

面談で気をつけたいこと

  • 経歴を盛らない。担当者は企業に推薦文を書きます。事実と違う内容が伝わると、面接で説明が食い違います。
  • その場で応募を決めなくてよい。紹介された求人は持ち帰って検討して構いません。「今日中に」と急かされたら、理由を聞きます。
  • 他社の利用状況は伝えてよい。併用していることを伝えると、二重応募を防ぎやすくなります(転職エージェントは何社登録する?併用のコツ)。
  • 退職の時期は自分で決める。退職日について第三者の指示に従う必要はない、と厚生労働省のリーフレットも注意喚起しています(前掲)。

オンライン面談の場合は、静かな場所と安定した通信環境を用意し、経歴メモを画面の横に置いておくと話しやすくなります。

次にやること

  • 在籍企業・役割・実績を時系列で箇条書きにする(30分でよい)
  • 希望条件を「譲れない・できれば・こだわらない」の3つに分ける
  • 現在の年収(額面・賞与込み)を源泉徴収票などで確認する
  • 面談で聞く質問を3つメモしておく
  • 面談後、紹介された求人の条件が文書で届いているか確認する