転職エージェントは何社登録する?併用のコツ
- 社数は「面談と連絡に割ける時間」で決める。まずは2〜3社から始め、合わなければ入れ替える。
- 総合型と特化型など、性格の違うサービスを組み合わせると、紹介される求人の偏りを比べられる。
- 併用で一番のトラブルは二重応募。応募先の一覧を自分で持ち、担当者にも併用を伝える。
何社登録するかは「使える時間」で決める
転職エージェントは何社登録しても、求職者の費用はかかりません。求人企業が紹介手数料を払う仕組みだからです(詳しくは転職エージェントとは?仕組みと求職者が無料の理由)。そのため「多く登録したほうが得」と考えがちですが、実際には社数が増えるほど次の負担が増えます。
- 初回面談(1社あたり1時間程度は見込んでおく)
- 担当者からの電話・メール・求人紹介への返信
- 同じ経歴を何度も説明する手間
- どの会社からどの求人に応募したかの管理
在職中で平日の夜と週末しか動けないなら、2〜3社が回しやすい範囲です。退職後で時間があっても、面談ばかりで応募準備が進まなくなるなら多すぎます。社数は「週に何時間を転職活動に使えるか」から逆算して決めます。
性格の違うサービスを組み合わせる
同じタイプのサービスを並べるより、性格の違うものを組み合わせたほうが、紹介される求人の偏りに気づきやすくなります。
| 組み合わせ方 | ねらい |
|---|---|
| 幅広い業界を扱う総合型 + 業界・職種の特化型 | 求人の幅と専門性の両方を見る |
| エージェント + 転職サイト | 担当者経由の求人と、自分で見つけた求人を比べる |
| エージェント + スカウト型 | 自分の経歴にどんな企業が関心を持つかを知る |
どのサービスがどの業界に強いかは、各社の公式表示で確認してください。当サイトの比較ページでも、公式サイトの表示を取得日つきで転記しています。サービスの区分の違いは転職エージェント・転職サイト・スカウトの違いにまとめています。
登録は同じ週にまとめる
複数のエージェントに登録するなら、登録と初回面談はできるだけ同じ週にまとめます。登録の時期がばらばらだと、1社目で選考が進んだころに2社目の紹介が始まり、比べる前に1社目の結果が出てしまうことがあります。
同じ時期に面談を受けると、次のような比較ができます。
- 同じ経歴・同じ希望を伝えたとき、担当者ごとに紹介される求人がどう違うか
- 希望条件への反応(「その年収なら可能性がある」「その条件だと難しい」など)が一致するか
- 連絡の早さや説明の丁寧さに差があるか
複数の担当者が同じ評価をするなら、それが今の自分の市場での見られ方に近いと考えられます。評価が分かれたら、理由をそれぞれに聞いてみると判断材料になります。
併用していることは担当者に伝える
複数のエージェントを使っていることは、隠さずに伝えて問題ありません。むしろ伝えたほうが、次の点でやり取りが楽になります。
- 他社経由で応募済みの企業を紹介されたときに、すぐ断れる
- 選考の進み具合を踏まえて、日程を調整してもらえる
- 他社で内定が出そうなとき、回答期限の相談がしやすい
現在、ほかに1社のエージェントも利用しています。応募済みの企業と重ならないよう、ご紹介いただいた求人に応募する前に、他社経由で応募していないかを私の方で確認してからお返事します。
どの会社を使っているかまで言う必要はありません。聞かれても「複数使っています」で十分です。
二重応募を防ぐ管理表を持つ
併用で最も避けたいのが、同じ企業に別々の経路から応募してしまう二重応募です。企業側は、どの紹介会社経由の応募として扱うか判断に困りますし、印象もよくありません。
厚生労働省も、複数の求人サイトに登録していた求職者の就職先に、利用していないサイトの運営会社から成功報酬が請求された事例を紹介し、どのサービスを利用したか分かるように履歴を残すよう呼びかけています(民間人材サービス事業者を利用する求職者の皆さまへ|厚生労働省、2026年9月時点)。
管理表は次の列があれば足ります。
| 企業名 | 求人名 | 応募経路 | 応募日 | 選考状況 | 次の予定 |
|---|---|---|---|---|---|
| (例)A社 | 営業職 | エージェントX | 10/1 | 書類通過 | 10/8 一次面接 |
- 紹介された求人に応募する前に、管理表で同じ企業がないか確認したか
- 転職サイトで自分から応募した企業も表に書いたか
- エージェントに「応募します」と返事した時点で表に記入したか
合わない担当者・サービスは入れ替える
併用していると、担当者ごとの違いが見えてきます。次のような状態が続くなら、担当変更を頼むか、利用をやめて別のサービスに入れ替えます。
- 希望と関係のない求人が繰り返し届く
- 応募を急かされ、理由を聞いても説明がない
- 連絡が途絶えがちで、選考状況が分からない
入れ替えるときの連絡のしかたはエージェントの断り方・担当変更の頼み方に例文をまとめています。やめるときは、登録情報の削除や提供停止の手続きが必要かも確認しておきます。
次にやること
- 1週間で転職活動に使える時間を書き出し、登録する社数を決める
- 総合型と特化型など、性格の違う組み合わせを選ぶ
- 応募管理表を作り、登録した日から記入を始める
- 初回面談の準備をエージェントの初回面談で聞かれること・準備することで確認する
- 2〜3週間使ってみて、合わないサービスは入れ替える