「公開求人数」の見方|数字を比べるときの落とし穴
- 公開求人数は、何を1件と数えるか、いつ時点の数字かがサービスごとに違う。そのまま大小を比べない。
- 大事なのは総数ではなく「自分の職種・地域・条件で絞ったときの件数」。検索して確かめる。
- 数字を見るときは、取得日と集計の注記を必ずセットで見る。
公開求人数とは
公開求人数は、転職サービスが自社サイトなどで公開している求人の件数です。多くのサービスがトップページや広告で表示しており、比較のときに目に入りやすい数字です。
ただし、公開求人数の数え方を定めた共通のルールはありません。各社が自社の基準で集計して表示しています。当サイトの比較ページでも、各社の公式表示を取得日つきでそのまま転記しており、独自に数え直したり順位をつけたりはしていません。
数字を比べるときの5つの落とし穴
1. 何を「1件」と数えているかが違う
同じ企業が複数の勤務地で募集している場合、勤務地ごとに1件と数えるサービスもあれば、まとめて1件とするサービスもあります。同じ求人でも、数え方ひとつで件数は大きく変わります。
2. 時点が違う
求人は毎日追加され、締め切られます。表示されている数字がいつ時点のものか、更新の頻度はどれくらいかによって、実際に応募できる件数とずれることがあります。数字の近くに「◯年◯月◯日時点」の注記があるかを確認します。
3. 対象の範囲が違う
公開求人数に、グループ会社のサイトの求人や、提携先の求人を含めているかどうかはサービスによります。注記に「◯◯を含む」と書かれていることがあるので、読み飛ばさないようにします。
4. 非公開求人との合計かどうか
「公開求人数」と「非公開求人を含む総求人数」を並べて表示しているサービスもあります。非公開求人は外から中身を確かめられないため、合計の数字は比較に使いにくくなります。非公開求人については非公開求人とは?「良い求人」とは限らない理由で説明しています。
5. 自分に関係のない求人が大半を占めることもある
総数が多くても、自分の職種・地域・年収帯に合う求人が多いとは限りません。反対に、総数が少なくても、特定の業界に絞ったサービスでは自分に合う求人が多いこともあります。
総数ではなく「自分の条件で絞った件数」を見る
比べるべきなのは総数ではなく、自分の条件で絞り込んだあとの件数です。多くのサービスでは、登録しなくても公開求人を検索できます。
- 自分の職種、勤務地、年収の下限を決める
- 候補のサービスで、同じ条件を入れて検索する
- 表示された件数と、上位10件ほどの中身をメモする
- 同じ企業の同じ求人が重複していないかを見る
- 実際に応募したいと思える求人が何件あるかを数える
- 検索条件をサービス間でそろえたか(職種名の区分が違う場合は近いものを選ぶ)
- 件数だけでなく、求人の中身を数件ずつ読んだか
- 同じ求人が複数のサービスに載っていないか確認したか
- 検索した日付をメモしたか
最後の「応募したい求人の件数」が、そのサービスを使う価値を一番よく表します。
数字の表示を見るときの確認事項
サービスの公式サイトで求人数の表示を見るときは、次の点を一緒に確認します。
| 確認すること | 見る場所 |
|---|---|
| いつ時点の数字か | 数字の近くの注記、ページ下部 |
| 何を含むか(グループ会社・提携先・非公開) | 注記、よくある質問 |
| 更新の頻度 | 注記、サービス紹介ページ |
| 地域・職種ごとの内訳 | 求人検索画面 |
注記が見当たらない場合は、「数え方が分からない数字」として扱い、比較には使わないほうが安全です。
数字の大小から言えること・言えないこと
公開求人数の表示から言えるのは、「そのサービスが、自社の基準で数えた求人をこれだけ公開している」ということだけです。次のようなことは、数字だけからは分かりません。
- 自分が応募できる求人がどれだけあるか
- 求人の条件が良いかどうか
- 内定が出やすいかどうか
- 担当者の支援が手厚いかどうか
「求人数が多いから決まりやすい」「少ないから質が高い」といった説明を見かけても、数字の定義がそろっていない以上、そのまま受け取らないようにします。比べるなら、同じ日に同じ条件で検索した結果どうしを比べるのが確実です。
求人数より大事なこと
求人数は、サービスを選ぶ材料の一つにすぎません。転職エージェントを使うなら、次の点のほうが結果に影響します。
- 自分の希望する業界・職種を扱っているか
- 担当者が希望を踏まえて紹介してくれるか
- 紹介された求人の条件を文書で示してくれるか
複数のサービスを組み合わせる考え方は転職エージェントは何社登録する?併用のコツに、エージェント自体が合うかどうかは転職エージェントが向く人・向かない人にまとめています。
次にやること
- 自分の職種・勤務地・年収の下限を1行で書き出す
- 候補のサービス2〜3社で、同じ条件で公開求人を検索する
- 件数と上位の求人の中身をメモし、検索した日付も残す
- 公式サイトの求人数の注記(時点・範囲)を読む
- 応募したいと思える求人が多いサービスから登録する