比較表
内定と入社

内定の回答期限と保留の頼み方|延ばせる理由と伝え方の例文

最終更新 2026-09-23 | 転職えらび編集部

先に3行で
  • 回答期限は企業ごとの運用で、法律上の決まった日数はない。だから「相談すれば延びることもある」し「延びないこともある」。
  • 保留を頼むときは「理由」「いつまでに返事するか」「その間に何をするか」の3点を具体的に伝える。
  • 延長の相談は期限の直前ではなく、内定の連絡を受けた時点で。条件の書面が出ていないなら、まずそれを依頼する。

回答期限は誰が決めているか

内定の回答期限は、企業が採用計画に合わせて決めているものです。法律で「内定から◯日以内」と定められているわけではありません。企業側から見ると、辞退されたら次の候補者に連絡したい、入社日から逆算して受け入れ準備をしたい、という事情があります。

このため、保留の頼み方で見られているのは「この人は本当に入社する可能性があるのか」「いつ結論が出るのか」の2点です。ここに具体的に答えられれば、延長を認めてもらえる余地があります。答えられないと、期限どおりの回答を求められたり、他の候補者を優先されたりすることがあります。

保留を頼む前に確認すること

期限の相談をする前に、次の2つを済ませておきます。

1. 条件が書面で出ているか

労働条件は書面(労働条件通知書など)で明示することが事業主に義務づけられており、2024年4月からは「就業場所・業務の変更の範囲」なども明示事項に加わりました(厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」、2026年9月時点で確認)。条件が口頭だけの段階なら、「条件を書面で確認してから回答したい」は正当な理由です。確認する項目は内定後に労働条件通知書で確認することにまとめています。

2. 自分がいつ決められるか

他社の選考が残っているなら、その会社の最終面接日と結果の連絡予定日を確認します。「結果はいつ頃ですか」と聞いてかまいません。これが分からないまま保留を頼むと、希望日を言えません。

確認リスト
  • 労働条件が書面(メールでも可)で手元にある
  • 他社の最終面接日と結果連絡の予定日が分かっている
  • 自分が回答できる日を1日に決めた
  • 家族など相談が必要な相手と話す日を決めた

保留の頼み方:伝える3点

保留の連絡では、次の3点をそろえます。

  1. お礼と入社の意思があること(前向きに検討していること)
  2. 保留したい理由(他社の選考、家族との相談、条件の確認など。嘘はつかない)
  3. いつまでに回答するか(日付で言う。「なるべく早く」は避ける)

他社の選考中であることを正直に言っても問題ありません。転職活動で複数社を受けるのは一般的なことで、企業側もそれを前提にしています。ただし他社の社名や条件を出して交渉の材料にするのは避けます。

例文

電話で保留を頼む(他社の選考が残っている)

「内定のご連絡をいただき、ありがとうございます。前向きに検討しております。
正直にお伝えしますと、もう1社、最終面接の結果を待っている会社がございます。結果が〇月〇日に出る予定ですので、〇月〇日(〇)までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。
すべての結果がそろった段階で、きちんと判断してお返事したいと考えております。」

例文

メールで保留を頼む(家族との相談)

件名:内定のご連絡へのお礼と回答時期のご相談(〇〇 〇〇)

株式会社△△
人事部 □□様

お世話になっております。〇〇 〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
勤務地が変わることもあり、家族と相談したうえでお返事したいと考えております。
大変恐縮ですが、〇月〇日(〇)までお時間をいただくことは可能でしょうか。
ご検討いただけますと幸いです。

例文

条件の書面を依頼する

「内定のご連絡ありがとうございます。お返事の前に、給与・勤務地・業務内容などの条件を書面で確認させていただきたいのですが、労働条件通知書(または条件のわかる書面)をお送りいただくことは可能でしょうか。受け取りましたら、〇日以内にお返事いたします。」

エージェント経由の場合

転職エージェント経由で応募している場合、期限の相談はエージェントに依頼します。企業と直接やりとりするより、採用側の事情(他の候補者の状況や、延ばせる幅)を踏まえて調整してもらえることがあります。

エージェントに伝えるときも、3点は同じです。加えて「本命はどこか」「迷っている理由は何か」を正直に伝えておくと、調整の仕方を一緒に考えてもらえます。担当者が回答を急がせてくると感じたら、エージェントの断り方・担当変更の頼み方も参考にしてください。

例文

エージェントへの依頼

「A社の内定、ありがとうございます。志望度は高いのですが、B社の最終結果が〇日に出るので、A社の回答を〇日まで待っていただけるよう調整をお願いできますか。B社の結果にかかわらず、〇日中にはお返事します。」

延長を断られたとき

「期限は延ばせない」と言われた場合、その場で結論を出す必要はありません。まずは元の期限までに判断できる材料を集めます。

  • 他社の選考中なら、その会社に「他社から回答期限つきの内定が出ている」と伝え、結果連絡を早められないか相談する。早められるかは会社次第ですが、聞くこと自体は失礼ではありません。
  • 期限までにどうしても決められない場合は、「決められないまま承諾する」より、比較表を作って今ある情報で判断するほうが後悔が少なくなります。比べ方は複数内定の比べ方と辞退の伝え方を参照してください。
注意

期限を過ぎても連絡しないのは避けてください。辞退の意思表示と受け取られたり、関係が悪くなったりします。決まらない場合も、期限の前日までに一度連絡を入れます。

次にやること

  • 内定の連絡を受けたら、その場で「回答期限」と「条件の書面が出るか」を確認する。
  • 他社の最終結果の予定日を聞き、自分が回答できる日を1日に決める。
  • 保留が必要なら、理由・回答日・その間にすることの3点をそろえて、期限の直前ではなく今日連絡する。
  • 回答日には、承諾でも辞退でも必ず連絡する。