履歴書の書き方|転職で見られる欄と書かなくていい欄
- 転職の履歴書で読まれるのは「職歴」「資格」「本人希望記入欄」。ここを正確に、短く書く。
- 様式は厚生労働省履歴書様式例を使えば迷わない。性別欄は任意、通勤時間・扶養家族などの欄はない。
- 志望動機や自己PRの詳しい話は職務経歴書に回し、履歴書は「事実の一覧」に徹する。
転職の履歴書は「事実の一覧表」と考える
新卒の就職活動では、履歴書の志望動機や自己PR欄が選考の中心でした。転職では役割が変わります。採用側が内容を詳しく読むのは職務経歴書で、履歴書は経歴に矛盾や空白がないか、基本条件が合うかを確かめる書類です。
そのため、履歴書で気をつけるのは次の3点です。
- 年月・会社名・資格名が正確であること
- 職務経歴書と日付や社名が一致していること
- 読み手が確認したい条件(入社可能日、勤務地の制約など)が書いてあること
文章の上手さより、誤りがないことが評価を左右します。
様式は厚生労働省履歴書様式例を使う
市販やWebの履歴書にはいろいろな様式がありますが、迷ったら厚生労働省が作成した「厚生労働省履歴書様式例」を使えば問題ありません。以前は日本規格協会のJIS規格の解説にあった様式例が推奨されていましたが、令和2年7月にその様式例が削除されたため、厚生労働省が新たに作成したものです(厚生労働省リーフレット「新たな履歴書の様式例の作成について」、2026年9月時点で確認)。
従来の様式例との主な違いは2つです。
| 項目 | 厚生労働省履歴書様式例での扱い |
|---|---|
| 性別欄 | 〔男・女〕の選択ではなく任意記載欄。記載しないことも可能 |
| 通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者・配偶者の扶養義務 | 欄を設けない |
様式はPDF版とExcel版、A4とA3が用意されており、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」からダウンロードできます(2026年9月時点)。応募先から様式の指定がある場合は、そちらに従ってください。
性別欄を空欄にしたこと自体で不利に扱わないよう、厚生労働省は事業主側に求めています。書くかどうかは自分で決めて構いません。
欄ごとの書き方
日付・氏名・連絡先
日付は提出日(郵送なら投函日、持参なら持参日、メールなら送信日)を書きます。連絡先の電話番号は日中につながる携帯番号、メールアドレスは私用のものを使います。在職中の会社のアドレスは使いません。
学歴
転職では、高校卒業から書き始めるのが一般的です。学校名・学部名は省略せず正式名称で書きます。
2012年 3月 〇〇県立〇〇高等学校 卒業
2012年 4月 〇〇大学 経済学部 経営学科 入学
2016年 3月 〇〇大学 経済学部 経営学科 卒業
職歴
在籍したすべての会社を入社順に書きます。短期間の在籍も省きません。入社手続きの書類などで前職が分かることもあり、省くと後で説明が必要になります。
会社名の後に、部署や担当業務を1行で添えると読み手が職務経歴書とつなげやすくなります。
2016年 4月 株式会社〇〇 入社
営業部に配属(法人向けルート営業)
2020年 4月 同社 東京支店 営業課に異動(新規開拓担当)
2023年 9月 一身上の都合により退職
2023年10月 株式会社△△ 入社(正社員)
カスタマーサクセス部にて既存顧客の運用支援を担当
現在に至る
以上
在職中なら最後の会社は「現在に至る」、退職済みなら「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」と書きます。退職理由の詳しい説明は面接で求められたときで十分です(面接での退職理由の伝え方)。
免許・資格
取得年月順に正式名称で書きます。「普通免許」ではなく「普通自動車第一種運転免許」です。応募職種に関係の薄い資格は、欄が足りなければ省いて構いません。勉強中の資格は、受験予定が決まっていれば書けます。
2015年 8月 普通自動車第一種運転免許 取得
2019年 6月 日商簿記検定試験2級 合格
2026年11月 基本情報技術者試験 受験予定
志望動機・自己PR欄
様式によっては欄がありますが、転職では職務経歴書で詳しく書くため、履歴書側は2〜3行の要約で足ります。職務経歴書と同じ主張を短くまとめておけば食い違いが起きません(詳しくは志望動機の作り方)。
本人希望記入欄は「制約だけ」を書く
本人希望記入欄は、条件交渉の場ではありません。給与や待遇の希望を細かく書くと、書類の段階で条件だけを見て判断されることがあります。書くのは入社や勤務にあたって譲れない制約だけです。
貴社規定に従います。
なお、現在在職中のため、入社可能日は内定後1か月半程度を想定しております。
勤務地は〇〇県内を希望いたします(家族の介護のため)。
その他は貴社規定に従います。
希望職種が複数ある求人では、どの職種に応募しているかをここに明記します。
写真と提出形式
写真は3か月以内に撮影したもので、スーツなど面接と同じ服装が無難です。データで提出する場合は、画像を様式に貼り込んでからPDFにします。
提出前に、次の項目を確認してください。
- 学歴・職歴の年月が職務経歴書と一致している
- 会社名は「株式会社」の前後を含めて正式名称
- 在籍した会社を1社も省いていない
- 資格名が正式名称になっている
- 日付が提出日になっている
- ファイル名が「履歴書_氏名_提出日.pdf」のように分かる形になっている
次にやること
- ハローワークインターネットサービスから厚生労働省履歴書様式例(Excel版)をダウンロードする
- 在籍した会社の入社・異動・退職の年月を、雇用保険の記録や手元の書類で確かめて書き出す
- 職歴欄の1行説明を、職務経歴書の書き方の「職務要約」と揃える
- 本人希望記入欄に書く制約(入社可能日・勤務地など)を1〜2個に絞る
- 書き上げたら上のチェックリストで見直し、PDFで保存する