転職活動の進め方|在職中に3か月で決める手順
- 転職活動は「準備→応募→面接→内定→退職」の5段階。在職中なら全体を3か月で区切り、段階ごとに期限を決める。
- 最初の2週間は応募しない。転職理由と経歴の棚卸しを先に終わらせると、応募先選びと面接の答えがぶれない。
- 退職を伝えるのは内定を書面で受け取り、入社日が決まってから。順番を逆にしない。
3か月の全体スケジュール
在職中の転職活動は、終わりを決めずに始めると「良い求人が出たら動く」状態が続き、気づけば半年、1年と経ちます。先に期間を区切り、段階ごとの期限を決めておくのが一番の対策です。3か月で区切る場合の目安は次のとおりです。
| 時期 | 段階 | やること |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 準備 | 転職理由の整理、キャリアの棚卸し、希望条件の優先順位づけ |
| 3〜4週目 | 書類・登録 | 職務経歴書の作成、転職サイトやエージェントへの登録 |
| 2か月目 | 応募・面接 | 応募、書類選考、一次〜最終面接 |
| 3か月目前半 | 内定・比較 | 労働条件の確認、複数内定の比較、回答 |
| 3か月目後半 | 退職 | 退職の申し出、引き継ぎ、有給休暇の消化 |
3か月は「必ずこの期間で終わる」という意味ではありません。区切りを決めておくと、期限の時点で「応募数が足りないのか」「条件が厳しすぎるのか」を振り返れる、というのが目的です。期間の考え方は転職活動の期間はどれくらい?で詳しく扱っています。
1〜2週目:応募する前に「理由」と「経歴」を固める
最初の2週間は応募しません。先にやるのは次の3つです。
- 転職理由を条件に言い換える。「残業が多い」なら「月の残業時間の上限」「繁忙期の有無」のように、求人票で確認できる形にします。やり方は転職理由の整理のしかたを参照してください。
- キャリアを棚卸しする。担当した業務、関わった人数、数字で示せる結果を時系列で書き出します。これが職務経歴書の材料になります(キャリアの棚卸し)。
- 希望条件に優先順位をつける。年収・勤務地・職種・働き方などを「譲れない」「できれば」「こだわらない」の3段階に分けます。
ここを飛ばして応募を始めると、求人を見るたびに基準が変わり、面接で転職理由を聞かれたときに答えが定まりません。
3〜4週目:書類をつくり、応募の窓口を決める
職務経歴書は棚卸しの結果をもとに、応募先ごとに微調整できる「基本版」を1つ作ります。書き方は職務経歴書の書き方で解説しています。
応募の窓口は大きく3種類あります。
- 転職サイト:自分で求人を探して応募する
- 転職エージェント:担当者が求人を紹介し、日程調整や条件交渉を代行する
- スカウト型サービス:経歴を登録し、企業やエージェントからの連絡を待つ
在職中で平日の日程調整に時間を割けない人は、エージェントを併用すると負担が減ります。仕組みの違いは転職エージェント・転職サイト・スカウトの違いで比べています。
2か月目:応募と面接を並行して回す
応募は1社ずつ結果を待つより、数社を並行して進めるほうが日程をまとめやすく、内定の時期もそろいます。在職中は面接の時間確保が最大の課題なので、次の点を先に決めておきます。
- 面接に使える曜日と時間帯(始業前・昼休み・終業後・有給休暇)
- Web面接を受けられる場所(自宅・個室のあるワークスペースなど)
- 1週間に入れる面接の上限数
- 応募状況を記録する表(社名・応募日・選考段階・次の予定・連絡先)
面接で聞かれやすい質問は転職面接でよく聞かれる質問と答え方にまとめています。
3か月目:内定の比較と退職の申し出
内定が出たら、口頭ではなく書面(労働条件通知書など)で条件を確認します。確認する項目は内定後に労働条件通知書で確認することを参照してください。
退職の申し出は、内定を承諾し、入社日が確定してからです。先に退職を伝えてしまうと、内定が出なかった場合に収入の途切れる期間ができ、引き止めにあったときも判断の材料がありません。入社日から逆算して、就業規則で定められた申し出の時期と引き継ぎ期間を確保します。逆算の方法は退職日の決め方で解説しています。
退職の申し出時期は、まず自社の就業規則を確認してください。法律上の扱いや個別のトラブルについては、都道府県労働局の総合労働相談コーナーなどの公的な相談窓口で確認できます。
途中で計画を見直す基準
3か月の途中でも、次のような状態になったら計画を見直します。
- 書類選考がほとんど通らない:応募先の条件と経歴が合っていないか、職務経歴書の書き方に問題がある。書類選考に通らないときの見直し方を確認する。
- 面接で同じところで落ちる:転職理由や志望動機の説明が弱い。面接の振り返りを記録する。
- 応募したい求人が見つからない:希望条件の「譲れない」が多すぎる可能性がある。優先順位をつけ直す。
見直しは「期間を延ばす」か「条件を変える」かのどちらかです。何となく続けるのが一番避けたい状態です。
次にやること
- カレンダーに「今日から3か月後」の日付を入れ、段階ごとの期限を書き込む
- 転職理由を3つ書き出し、それぞれを求人票で確認できる条件に言い換える
- 職務経歴を時系列で書き出す(キャリアの棚卸しの手順で)
- 面接に使える曜日・時間帯を決め、応募状況の記録表をつくる
- 就業規則で退職の申し出時期を確認しておく